研修医期間が終わった後、すぐに美容外科医になりたいと考えている方もいるかと思います。
研修医あがりで美容外科医になることに否定的な意見もありますが、それでも活躍できるチャンスはあります。
今回は、研修医から新卒で美容外科医になる際の注意点や、活躍するためのポイントについて解説します。
結論から申し上げますと、研修医からでも美容外科医になることは可能です。
美容医療が一般的になり、今や年齢や性別問わず施術を受ける方が増えていることから、美容外科医のニーズが高まり求人も増えています。
数ある美容外科の求人の中には、資格や経験を問わず未経験OKのものもあります。
研修医期間を終えてすぐ美容外科医を目指す場合は、そうした求人を選ぶと良いでしょう。
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続いて、美容外科医の大まかな特徴について説明します。
ご存知の通り美容外科は自由診療のため、他の診療科に比べると医師の報酬も高めに設定されています。
医師の転職・求人サイトメディカルキャリアナビによると、東京都の大手美容専門クリニックの年俸は3,000万円[1] 。その他、年俸を最高4,000万円に設定しているクリニック[2] もあり、高収入が期待できると言えます。
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精神的な負担が少ない
診療科によっては、オンコールや当直など緊急性の高い症例を取り扱うところもあります。
いつ呼び出されるか分からない緊張感から、しっかり休んだ気にならないという医師も。
また、人命に関わる症例では、ベテランの医師であっても強いプレッシャーを感じるものです。
このように強いストレスを感じる場面の多い診療科がある一方で、美容外科は比較的精神的な負担が少ない診療科です。
命の危険にさらされた患者が救急搬送されることもなく、オンコールや当直もないため、ストレスが比較的少ない上にしっかりと休みが取れるというメリットもあります。
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美容外科では上記のようなメリットがある一方で、デメリットもあります。
他の診療科では、病気や不調を治すために訪れる患者が多く、治癒あるいは寛解できればクレームを受けることはさほどありません。
しかし美容外科においては、医師の技術力や施術の仕上がりに対して非常にシビアです。
患者は、「健康な状態からさらに美しくなりたい」と高額な料金を払って施術を受けます。
そのため、少しでも仕上がりに納得してもらえなければ、クレームを受ける可能性は十分にあります。
美容外科医には、高い技術力と信頼が求められるのです。
以上のメリット・デメリットを踏まえた上で、研修医から新卒で美容外科医になる場合の注意点を紹介します。
研修期間終了後すぐ美容外科医になる場合、担当できる施術が限られます。
研修医から新卒で美容外科になった場合に担当できる施術は、次のようなものがあります。
メスを使った施術などをしたいと思っても、最初のうちはなかなか経験できないのが一般的です。
できる治療の分野を広げたい場合、意欲的に技術の勉強をすることが大切です。
注射やレーザー治療のみ行う美容外科医と、切開手術を行う美容外科医では、給与にも大きく差が出ます。
入職後は研修を重ね、治療の分野を広げていくことをおすすめします。
業界のトップで活躍する美容外科医の多くが、形成外科専門医を取得しています。
形成外科は美容外科の基礎とも言われていて、人体の構造や骨格、神経など、解剖に関する知識や、縫合などの技術も一通り学ぶことができ、
また、「形成外科の経験のある医師に依頼したい」という患者が多いです。
このようなことから、トップの美容外科医として活躍するには形成外科の経験が必要であると言えます。
では、形成外科専門医の取得を検討している方に向けて、概要を説明します。
日本形成外科学会によると、専門医の取得要件について次のように定められています。
2年間の初期臨床研修終了後、形成外科領域全てに関して、定められた研修プログラムの下、4年間のプログラムを修め、資格試験に合格すると専門医として認定されます。 |
一般社団法人 日本形成外科学会より引用
形成外科専門医を取得するメリットとして、次のことが挙げられます。
先述の通り、形成外科は美容外科の基礎とも言われています。
解剖に関する知識や、縫合や注射などの技術が身に付き、美容外科の分野でもスキルを活かして活躍することができます。
例えば傷口の縫合や、エラ削りなどの顔面骨の骨切り術は形成外科専門医でないと難しいでしょう。
縫合は仕上がりの美しさを大きく左右するため、高い技術力が要求されます。
また、骨切りは血管や神経の損傷リスクが高く、解剖の知識が必要です。
形成外科専門医は、形成外科および美容外科に関する高いスキルの証明になります。
これにより大手美容専門クリニックへの就職が有利になる他、患者からの指名も受けやすくなるといったメリットがあります。
そうはいっても、形成外科専門医は取得に最低4年はかかるため、誰もが気軽に取得できるわけではありません。
そこで、研修医からすぐに美容外科になる場合に注意すべきポイントを3つ紹介します。
未経験可の求人の中には、研修制度が整っているクリニックもあります。
入職後に医師による講義が受けられるクリニックなどもあり、研修期間後すぐ美容クリニックに就職する方でも安心です。
美容外科は医学部で学ばない診療科のため、例えばヒアルロン酸注射や医療脱毛などの知識は、他の診療科から転科してきたベテラン医師であっても研修医あがりであっても同等と言えます。
つまり、研修医あがりでもヒアルロン酸注射や医療脱毛、糸リフトなどの分野で活躍するチャンスは十分にあるということです。
研修医から美容外科医を目指す場合、こうした分野のスペシャリストを目指しましょう。
技術に自信がない場合でも、自身の持っている強みとクリニックの求めるスキルがマッチしていれば採用されやすくなります。
例えば「コミュニケーション能力を活かし、患者との密なカウンセリングができる」など、自身の持っている強みを美容外科でどう活かすか考えてみると良いでしょう。
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>>【例文つき】美容クリニックの医師の志望動機は?書き方のポイントや注意点
先生の持っている強みは個人によって異なり、また、ご自身ではお気づきでないスキルもあるかと思います。
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研修医あがりで美容外科で活躍するのは難しいとも言われますが、未経験OKの求人を選び研修に励むことで、美容外科医として活躍できるチャンスは十分あります。
さらに、美容外科でトップを目指すなら形成外科専門医を取得することをおすすめします。
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