ワークライフバランスを考えるうえで、「残業の多さ」は非常にネックになってきます。 今回は、「それでは具体的に、残業の少ないところに転職するためにはどうしたらいいのか」について解説していきます。
「医師の働き方とワークライフバランス~忙しい科や残業について」でも触れましたが、一口に「医師」と言っても、その忙しさは「どの科で働いているか」によって大きく異なります。
医師を対象としてとったデータでは、「どの科も大変」と答えた層が24.4パーセントと一番多かったのですが、それにほぼ近い値を出しているのは「産婦人科」です。そして2位に「外科医」、3位に「救急科医」が入っています。つまり、これらの科は残業が生じやすい科だといえるのです。
対して、「臨床検査医」「形成外科医」の得票は全くありませんでした。また、泌尿器科や放射線科、眼科もほぼ0パーセントに近い数字でした。つまり、残業を避けたいということであれば、これらの科を担当すれば良いということになります。
もちろん医師それぞれで専門分野はありますが、「転科」を視野に入れて、比較的残業の少ない科への転職を考えてみるのもよいでしょう。
出典:PRTIMES(メドビア株式会社)『【医師アンケート調査】「一番きついと思う診療科目は?」―1位「どの科も同じ」、2位「産婦人科医」、3位「外科医」』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000010134.html
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リクルートサイトなどでは「残業ゼロ」を謳っている病院も多くあります。もちろんこれらのすべてが「どの時期でも一切残業は発生しない」と言い切れるものではないかもしれませんが、それでも、残業になる可能性は少ないといえるでしょう。
残業が多い病院の場合、全体的に清掃やメンテナンスが行き届いていない可能性が高いといえます。医師も看護師もほかのスタッフも手が足りず、これらの「今すぐに行わなくても大丈夫なところ」の手入れが行き届いていないことが非常に多いからです。そのため、転職前には一度「転職先になるかもしれないところ」に足を運んでみることをおすすめします。
また、急患が多く運び込まれる病院なども、残業が多い傾向にあります。人にもよりますが、「研究」「勉強」に対して高い関心を持っている人以外は、これらが多いところへの転職は慎重にした方がよいでしょう。研究会や研修、勉強会が残業の原因になっている可能性も決して低くありません。
残業の多い・少ないは、施設や診療科目によって大きく異なります。
厚生労働省は、令和元年の調査で「大学病院のうちの46パーセントには、時間外1860時間を超えると考えられている医師がいる」というデータを出しています。しかもこれは改善した後の数字であり、平成28年調査の段階では同じことを聞いたときの大学病院の数字が実に88パーセントにもなっていました。
大学病院や病床数400以上の病院については、かつての激務からは大幅に緩和されつつあるものの、規模感の小さい病院と比較した場合は、依然として時間外労働が多い状況になっているようです。また、このデータにはオンコールの待機時間は含まれていないため、オンコールの有無によっては、拘束される時間はさらに増加することになります。
上記のアンケートデータの対象になっていませんでしたが、圧倒的に残業の少ないのは美容医療系クリニックで、医師が残業をこなすケースは限られています。美容医療系の診療は予約制でスケジュールを決めているので、飛び込みの患者様が来られることが無く、急患が運び込まれる可能性もありません。診療時間やシフトに合わせて、「朝の9時に出勤して、8時間勤務をして帰る」などのようなライフスタイルをとりやすくなります。
さらに、基本的にはオンコールや泊まり勤務もありませんので、労働時間のメリット以上にストレスなくワークライフバランスがとりやすい職場環境といえます。
メディカルキャリアナビを運営している株式会社メディカルコンサルティングは医療コンサルタント業を手掛けています。美容医療業界とのつながりも豊富にあり、一般の転職コンサルタントが知り得る伝聞での情報だけでなく、実際の現場レベルにおけるリアルな情報や経営の裏側に至るまで多岐に渡る情報を保有しています。現場を熟知するコンサルタント目線からも、労働環境や働き方の面において、美容医療業界は自信を持っておすすめができます。
もちろん、人によって働き方や価値観は異なりますので、労働時間が短ければ良いというものではありません。働きがいや職場環境とのバランスなど複合的に検討しなければなりませんので、知っている情報だけで判断することなく、当サイトのコンサルタントから得られる生の情報も交えることが望ましいです。
出典;厚生労働省「医師の働き方改革について」
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000818136.pdf
このように考えていくと、医師が「残業のない・残業の少ない職場」を探すためには、
といったことが重要になるといえるでしょう。
また、「残業があるかどうかを確認したいが、職場に直接聞くことは難しい」「最悪残業はあっても構わないが、残業代が出るかどうかは知りたい。だが転職の段階で、新しいところにこれを聞くのはちょっと……」と悩む人もいることでしょう。この場合は、私たちに相談してみてください。あなたの悩みに寄り添うことができますし、価値観やライフスタイルにあったご提案をさせていただきます。
ワークライフバランスを考えることは非常に重要です。どのような希望や個人的な事情であったとしても、遠慮せずご相談ください。
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