全職業の中でも年収が比較的高いといわれている医師ですが、年収3,000万円を目指すとなると簡単ではありません。医師として成功するための一つの目標として「夢の3,000万円」を本気で目指したいという方も少なくないのではないでしょうか。 この記事では、医師の年収を年齢や診療科目別に見ていきながら、3,000万円の年収を目指すためには何をするべきなか、転職するならどのような点に注目するべきかについて解説していきます。
厚生労働省が公表している「令和5年賃金構造基本統計調査」の調査結果から医師全体の平均年収を算出すると、1343.6万円 となりました。勤務医の場合、年収の60〜70%が手取り額になるため、800〜1,000万円程度が手取りの平均になります。 このことから、一般的に年収が高いといわれる医師であっても3,000万円の年収は高給であることがわかります。
医師の年収は経験年数によって変わっていく傾向にあります。ここでは令和5年度の年齢別平均年収を見ていきましょう。
年齢 | 平均年収 | |
男性医師 | 女性医師 | |
20〜24歳 | 626.0万円 | 575.8万円 |
25〜29歳 | 776.4万円 | 724.7万円 |
30〜34歳 | 1,089.7万円 | 852.0万円 |
35〜39歳 | 1,270.5万円 | 1,206.2万円 |
40〜44歳 | 1,587.6万円 | 1,366.6万円 |
45〜49歳 | 1,699.3万円 | 1,538.9万円 |
50〜54歳 | 1,935.0万円 | 1,585.9万円 |
55〜59歳 | 1,873.1万円 | 1,446.2万円 |
60〜64歳 | 1,846.8万円 | 1,521.1万円 |
65〜69歳 | 1,972.8万円 | 1,692.6万円 |
70歳〜 | 1,678.2万円 | 694.7万円 |
参照:「令和5年賃金構造基本統計調査」(「きまって支給する現金給与額」×12カ月+「年間賞与その他特別給与額」)
20代では研修医として働くケースがほとんどのため、年収は600〜700万程度が平均ですが、担当医として働くようになる30代からは1,000万円台に上がっています。女性の方が年収が低い理由としては、妊娠・出産などのライフイベントが重なり、休暇を取る人が多いことが挙げられます。
医師の年収は、内科、外科などといった診療科目でも大きく変わってきます。
診療科 | 平均年収 |
内科 | 1,247.4万円 |
外科 | 1,374.2万円 |
整形外科 | 1,289.9万円 |
脳神経外科 | 1,480.3万円 |
小児科 | 1,220.5万円 |
産科・婦人科 | 1,466.3万円 |
呼吸器科・消化器科・循環器科 | 1,267.2万円 |
精神科 | 1,230.2万円 |
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 | 1,078.7万円 |
救急科 | 1,215.3万円 |
麻酔科 | 1,335.2万円 |
放射線科 | 1,103.3万円 |
その他 | 1,171.5万円 |
参照:「勤務医の就労実態と意識に関する調査」
数多くある科の中で、もっとも年収が高いのは脳神経外科の1,480.3万円です。反対に、もっとも年収が低いのは1,078.7万円の眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科となっています。
全体の平均が1,428.8万円である医師の中で、3,000万円を超える年収を手にしている医師にはどのような傾向があるのでしょうか。
2021年11月に厚生労働省から発表された「第23回医療経済実態調査 (医療機関等調査)報告(令和3年実施)」によると、院長を含む開業医の平均年収が2,699万7,265円となっています。
勤務医と比較して約2倍の年収であり、平均でも3,000万円に近いことから、院長などの役職を目指すことで3,000万円の年収を目指しやすくなるでしょう。
医師として働く傍ら、副業やアルバイトをすることで収入をアップさせることも視野に入れてみましょう。
医師の新しい働き方として「フリーランス医師」と呼ばれる選択肢も広まってきています。短い契約期間、週2〜3の5時間程度といった契約で働く「定期非常勤」や、1日もしくは数日単位で外来や当直業務などを行う「スポットバイト」がフリーランス医師の働き方です。
常勤医師として働きながらフリーランス医師としても活躍することで、収入アップを目指すことができます。
■関連記事:フリーランス医師と常勤医師の違いとは?年収、メリット・デメリット、について
厚生労働省による「第23回医療経済実態調査 (医療機関等調査)報告(令和3年実施)」では、開業医の平均年収が2,699万7,265円となっています。この年収は人件費などの経費が差し引かれており、さらにここから経営資金や借入金の返済があることなどから手取りはもう少し少なくなることが考えられます。
年収のアップを目指せるだけでなく、診療日や診療時間を自分で調整できることや、雇用する人材を自分で選べることから、仕事環境を整えやすく、ワークライフバランスもとりやすくなるでしょう。
ただし、念頭に置いておきたいのが、開業医の場合は経営の責任が伴うということです。医師としてのスキルアップや患者の治療に専念したい場合、開業医としてやらなければならないこととのジレンマを抱えてしまうかもしれません。
■関連記事:開業医と勤務医の年収の差は?開業のメリット・デメリットとあわせて解説
内科などの一般的な診療科ではなく、専門性の高い診療科への転科も年収アップに繋がります。中でも美容外科の年収は、東京都内で3,000万円、地方でも2,200万円とかなり高年収を目指せることがわかります。(参照:メディカルキャリアナビ求人情報)
美容外科医の転科や平均年収について詳しくは、以下の記事も併せてご覧ください。
■関連記事:美容外科へ転科するメリットは?美容皮膚科との違いや失敗しないコツを解説
■関連記事:美容外科医の平均年収は?他科から転職する方法も解説
美容外科医師の年収が高い理由として、
の2つが挙げられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
内科や皮膚科、消化器内科など一般的に受診することの多い科が健康保険診療であるのに対し、美容外科は自由診療です。これは、病気やケガを治すといった健康を保つことが目的ではなく、美容や審美を目的とする診療であるためです。
自由診療ではクリニック側が施術の内容やそれぞれの料金を決めることができるため、医師としての収入も上がりやすい傾向にあります。
美容外科業界は、他の科に比べて開業医の割合が多いのが特徴です。美容外科の開業医は年収が5,000万円前後になるケースもあります。
美容外科は医療業界の中では比較的開業しやすく、美容クリニックなどで経験を重ねたのちに自分のクリニックを持つ医師が多く見られます。
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医師全体の平均年収が約1,400万円である中、3,000万円の年収を目指すためには
といった選択肢を視野に入れる必要があります。
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