近年では、美容に対する意識の高まりや美容に興味を持つ男性の増加により、美容医療に対するニーズが高まっています。
それにともない、美容医療を専門とする美容皮膚科や美容外科などの美容クリニックにおける医師の採用ニーズも増加し、業界未経験でも可という求人も多く見られるようになりました。
そこで今回は、美容クリニックへの転職や美容皮膚科・美容外科への転科を考えている医師のために、好印象を与える志望動機の書き方や面接・履歴書それぞれでの効果的な伝え方などを例文付きで分かりやすく紹介します。
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まず、医師が美容クリニックに転職することには主に以下のようなメリットがあります。
美容クリニックで行う美容治療は基本的に自由診療のため、医師の給与も高くなる傾向にあります。
そして美容クリニックは、主要な駅の近くや駅ビルなどにあることが多いため通勤がしやすくなるというのも一つのメリットといえるでしょう。
また、美容クリニックは比較的開業しやすい診療科だといわれています。
美容クリニックにある程度勤務して経験を積むことで、開業医となるのに必要な美容診療の知識と技術を身につけることが可能です。
ただし、美容クリニックは他の診療科と比べて開業資金が高額となるため、計画的に自己資金を準備しておく必要があります。
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転職活動において、志望動機は入社意欲を伝えるための重要なアピール材料となります。
採用担当者に好印象を与えるような志望動機のポイントは以下の通りです。
志望動機では「なぜ美容クリニックなのか」「どんな点を魅力的に感じたのか」をしっかり伝えることが大切です。
美容クリニックは、他の科目と異なる魅力や仕事の特性があります。 「なぜ一般医療機関ではなく美容クリニックを選ぶのか」を、自分の価値観や将来の目標と共にお話しすると、他の志望者との差別化につながります。
自身や身内が美容医療を受けた経験など、美容医療への興味やきっかけを語る。
日々進化していく美容医療の発展や技術への関心を強調する。
クリニックの理念や具体的な取り組みに共感する
公式サイトなどで経営方針や医療設備、症例数などをチェックし、自分の視点から見たその美容クリニックならではの魅力を明確に説明できるようにしましょう。
転職・中途採用では、即戦力となる人材が求められている場合が多いです。
このため美容診療に活かせる経験やスキルがあると採用してもらえる可能性が高くなります。皮膚科や形成外科での勤務経験がある場合、具体的な施術や治療を経験エピソードとして話しましょう。
また、美容クリニックでは患者とのコミュニケーションが重要になってきます。過去の職場での患者対応の経験を詳しく伝えることで、即戦力としてのアピールができます。
美容クリニックに転職する医師は9割以上が未経験ですので、たとえ特別なスキルがなくても転職を諦める必要はありません。
実際、大手美容クリニックは研修制度が充実していて、医師の育成にも積極的なところが多いですから、未経験の医師でも転職・転科しやすいといえるでしょう。
美容クリニックでどんなスキルを身につけたいのか、どんな役割を果たしたいかなどを具体的に説明できると、転職後に活躍し、貢献している姿をイメージしてもらいやすくなります。
また、美容クリニックに限らず、医療機関は基本的に長く勤めてくれる医師を求めています。
このため長期的な目標や今後のキャリアプランについて伝えると「高いモチベーションで長く働いてくれそうだ」と思ってもらえることでしょう。
将来的に開業を考えているなどの場合は、無理に自分のキャリアプランを曲げる必要はありませんが、医療機関に寄り添った伝え方をすることが大切です。
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>>医師転職のタイミングが重要な2つの理由
それでは、実際に履歴書や面接で志望動機を伝えるときは、どのような伝え方をすれば印象が良くなるのでしょうか。
上記の3つのポイントを踏まえた上で、医師が美容クリニックに転職する場合の志望動機の回答例を紹介します。
今まで皮膚科医として6年間勤めてきましたが、美容皮膚科医としての知識、技術も身につけてより治療の幅を広げたいと考え、貴院を志望しました。
皮膚科では病気の治療が終わったら、患者様は通うのをやめてしまいます。
その点、美容皮膚科は長期的な目線でのサポート体制が充実しているため、より患者様お一人お一人に合ったケアが提案できるようになると考えました。
数ある美容皮膚科の中でも貴院を志望した理由は、施術や治療薬だけでなく、独自に開発されている院内処方コスメを併用したトータル治療に魅力を感じたためです。
皮膚科医としての経験やスキルも活かしながら、患者様と信頼関係を築き、長期にわたってキレイになるサポートができればと思います。
履歴書の志望動機欄はスペースに限りがあります。
長くなりすぎないよう200~300文字前後で要点をまとめましょう。
目の美容整形に特化した貴院であれば、より二重・目元整形に関して専門的な知識と技術が身につけられると思い志望いたしました。
前職は精神科医として働いていましたが、さまざまな患者様と接するうちに容姿、とくに目もとにコンプレックスを抱える人が思った以上に多いことに気づきました。
実際、美容整形を受けて性格が明るくなった患者さんをこの目でたくさん見てきて、美容医療は人を幸せにする技術だなと感じ、いつしか自分もその道に進みたいと考えるようになりました。
外科的な施術の経験はありませんが、対話を通した心理的なケア、潜在的なニーズの発掘など前職で培ったスキルを活かして、患者さんの理想を叶える治療をご提案できたらと思います。
面接で志望動機を伝える際は、クリニックへの熱意をアピールするとプラスの印象を与えられます。
履歴書に書いてある内容をそのまま話すのではなく、履歴書で伝えきれない内容を補足して、自分の言葉で分かりやすく述べるようにしましょう。
あまり長いとアピールポイントが伝わりにくくなってしまうため、1〜2分でまとめるのがベターです。
その他、美容クリニックへの転職で志望動機を伝える際は、以下2点に気を付ける必要があります。
給与・福利厚生などの待遇面に惹かれて求人に応募することは、決して悪いことではありません。
しかし、それを志望動機として正直に話すのはあまり良い印象を与えないため控えるのが無難です。
言い回しに少し気を付けるだけで、同じ内容でも相手に前向きな印象を与えられます。
たとえば転職理由を聞かれた場合は「前職が忙しすぎて」と言うのではなく、「子どもができてプライベートと仕事を両立させたいと考えるようになったため」と答えることで、ポジティブな言い方に変換できます。
美容クリニックの面接は志望動機だけで合否が決まるわけではありません。
採用担当者は、応募者の服装やマナー、人柄なども面接時にチェックしています。
患者さんやスタッフとの信頼関係を構築するには、服装やマナー、言葉遣いなども重要です。
スケジュールによっては勤務明けに面接を受けることもあるかもしれませんが、身だしなみは最低限整えて臨みましょう。
美容クリニックでは患者をお客様として迎え入れるため、採用面接では医師の人柄が重視される傾向にあります。
無理に自分自身の性格を変える必要はありませんが、患者さんの気持ちに寄り添った診療ができることをアピールしましょう。
志望動機では、そのクリニックを選んだ理由を明確に伝え、その他活かせる経験・スキル、今後のキャリアプランなどについてまとめると好印象を与えやすくなります。
履歴書の場合は200〜300字、面接の場合は1〜2分程度と長くなりすぎないよう要点を押さえて簡潔に伝えましょう。
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キャリアコンサルタントが一人一人の希望条件にマッチした職場をご提案するだけでなく、人柄の良さや転職への強い想いなど先生のアピールポイントなどもしっかりお伝えしておきますので、医療機関との面談もスムーズに進みます。
美容クリニックへの転職を考えている医師の方は、ぜひご利用ください。
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