最近では、男性でも肌の悩みを気にして美容クリニックに通う方が増えてますよね。少し前までは、アンチエイジングといえば、女性が年を取ってから肌を若々しく保ちたい方が始めるというイメージがあったかもしれません。しかし、有名YouTuberやInstasgramのインフルエンサーの発信により、若い男女でも気軽に通う方が増えてきたので、以前よりも美容内科の需要は高まっていると考えられます。
今回は、そんな世の中の需要が高まっている美容内科の治療メニューや特徴をご紹介していきます。
美容医療の診療科としては、美容内科以外にも美容外科、美容皮膚科などがあげられます。
美容外科は、まぶたを切って二重まぶたにする、鼻を高くするなどメスを用いた手術や、脂肪吸引やフェイスリフト、レーザーなどの外科的な手術をおこなうのが特徴です。
それに対して美容皮膚科は、レーザーによるしみの除去や肌質改善、脱毛などが主な診療内容となっています。
実際に提供しているメニューはクリニックによって異なりますが簡単な解釈としては、メスを使った幅広い手術を取り扱うのが美容外科、レーザーなどメスを使わない施術を中心とするのが美容皮膚科、注射や点滴、薬など体の内側からアプローチするのが美容皮膚科という認識でよいといえるでしょう。
美容外科はよく聞くので大体どんな施術をするのかイメージできますが、美容内科はなかなかイメージがしづらいですよね。美容内科とは、ざっくり説明すると手術をしなくても身体の中からも美しさと健康をつくる美容治療のことです。ホルモン補充療法、美容注射や美容点滴、美容漢方、サプリメント療法などにより体の内側からケアをしていきます。
そして、美容内科では内服薬や点滴、ホルモン注射などで足りない栄養素、成分を身体の中に直接取り込んで体内改善をしていくことが可能です。それにより、健康的な美しさの維持はもちろん、病気の予防も期待できるでしょう。
内部リンク:美容外科に転職するメリット・デメリットとは?未経験でも美容外科医になれる?
美容内科で行われる主な治療法の一つが、美容注射・美容点滴です。
美白や美肌、疲労回復、シミ・ニキビの改善など、目的や肌悩みに合わせた成分を体内に直接注入します。
経口摂取と比べて成分の吸収率が高く、即効性が期待できるのが特徴です。
また、美容整形やレーザー治療のようにダウンタイムが発生する心配がない、1回あたり1,000円~10,000円と経済的負担が少ないなどの点から、通いやすいと人気の治療法となっています。
美容注射と美容点滴の主な違いは、注入する部位と治療時間、注入できる有効成分の種類・量です。
美容点滴は血管(静脈)に時間をかけて少しずつ薬剤を注入します。
それに対して美容注射は、静脈以外に筋肉や皮下組織に注射する場合もあり、短時間で薬剤を注入するのが特徴です。
また、1度に薬剤を注入する注射よりも、少しずつ入れていく点滴の方が1回の施術でより多くの薬剤を注入できます。
さらに複数成分をブレンドすることも可能なことから、一般的には美容点滴の方が美容注射より即効性が高く、自分の悩みに特化したオーダーメイドの治療が可能といえるでしょう。
美容内科で扱っている主な美容注射・点滴は以下のとおりです。
ここからは、それぞれの美容注射・点滴について、特徴や効果、施術がおすすめの人などを紹介していきます。
プラセンタ注射(点滴)とは、「プラセンタ」と呼ばれるヒトの胎盤から抽出した成分を血管内に注入する施術です。このプラセンタ注射によってニキビ・シミの改善、白髪の減少といった効果が期待できます。プルンプルンの肌を目指したい方にはプラセンタ注射がおすすめです。
※プラセンタ注射には、注射後に献血が出来なくなるというデメリットもありますので、 献血をする予定が無いか確認してから受けるといいでしょう。
高濃度のビタミンCを血管の静脈に注入する施術です。
ビタミンCといえば、美肌効果や抗酸化作用が期待できるので美肌には欠かせない成分です。
高濃度ビタミンC注射は、静脈に直接注入して血中濃度を上昇させるため、より効率的に効果を実感できます。また、シミ・ニキビの改善、疲労回復、免疫力の向上にも有効です。そのため、肌荒れやシミ・ニキビなどが気になる方は高濃度ビタミンC注射が向いていますね。
白玉注射(点滴)は「グルタチオン」という成分を注入する施術です。
グルタチオンは、もともと人間の皮膚などに存在する成分です。皮膚のメラニン色素を排出し、
肌のターンオーバーを正常に戻す作用があります。
白玉注射は、肌のシミやくすみを除去する効果が期待できるので美肌・美白に有効です。
また、抗酸化作用もあり、活性酸素を除去して肌の老化を防止する効果も見込めます。 特に、白く美しい肌を手に入れたい方は白玉注射の施術が向いています。
「非架橋ヒアルロン酸」をベースとする薬剤を注入する施術です。
「非架橋ヒアルロン酸」はコラーゲン生成を促進する効果が期待できるので、 肌にハリやうるおいをもたらします。
肌のたるみや毛穴開き、ニキビなど肌の症状に合わせて適した薬剤を使用できます。
乾燥肌のお悩みや肌のエイジングケアには水光注射が適しています。
ニンニク注射(点滴)は、ビタミンB群とビタミンCを配合した薬剤を注入する施術です。
ビタミンB群には、シミやそばかすの原因となる「メラニン」の生成を抑制する作用があります。 特に、ビタミンB1は体内の疲労物質「乳酸」を分解する作用があるので疲労回復にも有効です。 また、ビタミンCには抗酸化作用があり、美白効果や肌の老化を防止する効果も期待できます。
そのため、シミやそばかす等の肌荒れを改善したい、疲れが溜まっている方におすすめです。
脂肪燃焼注射(点滴)は、αリポ酸・Lカルニチン・パントテン酸などの成分を注入する施術です。
αリポ酸・Lカルニチン・パントテン酸には、基礎代謝を向上させる作用があります。これらの成分は、食事のみで必要量を摂取するのは難しいとされています。
そのため、脂肪燃焼注射の施術を受けることで有効成分を効率良く摂取可能にし、ダイエット効果が期待できるので、最終的には痩せやすい身体を目指すことが可能です。
今までダイエットしても効果が出なかった方、痩せやすい身体を作りたい方には脂肪燃焼注射が向いています。
ホルモン補充療法(HRT)といえば、一般的には更年期障害の改善などを目的としています。
それに対して美容内科が扱う自由診療のホルモン補充療法は、アンチエイジングやQOLの向上を目的としているのが特徴です。
女性ホルモンの分泌は20歳代がピークで、40歳代で急激に減少、50歳以降は20歳代の頃の半分以下になるといわれています。
このように加齢とともに減少した女性ホルモンを補い、身体の内側と外側、老化現象をストップさせようというのが美容内科におけるホルモン補充療法の狙いです。
サプリメントで健康や美容に役立つ栄養素や、体内で不足している栄養素を補うことで、肌悩みや体質改善を図る治療法です。
具体的にはシミ・ニキビの予防・改善や、肌荒れしやすい体質の改善などを目的とする場合が多くなっています。
美肌に効果的といわれ、サプリメントに含まれることの多い有効成分としては、ビタミンCやビタミンB群、コラーゲンやヒアルロン酸、イソフラボンなどが挙げられます。
美容医療といえば女性のイメージが強いかもしれませんが、最近では男性向けや男性専門の美容医療機関、いわゆるメンズクリニックも増えてきています。
男性向けの美容内科的な治療としては、主にAGA治療とED治療の2つが挙げられます。
AGA(AndrogeneticAlopecia)とは、男性ホルモン型脱毛症(男性型脱毛症)のことです。
主に男性ホルモンや遺伝を原因とする進行性の脱毛症で、基本的に20歳以上であれば気になった段階から治療を始めることができます。
AGA治療は、フェステナリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)などの内服薬や、ミノキシジルなどの外用薬といった投薬がメインのため、美容医療のなかでも内科的な治療法だといえるでしょう。
そのほか男性特有の悩みとしてはm十分な勃起ができない、勃起をしても維持できないなど理由から満足のいく性行為ができないED(勃起不全)が挙げられます。
こういったED治療も、バイアグラやレビトラ、シアリスなどの服薬を中心とする内科的な治療法となっています。
最近では、男性美容の一環としてこういったAGA治療やED治療を取扱っているメンズ美容クリニックも多くなっています。
メンズ美容医療の分野で、患者さん側ではなく働く側として興味がある方は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
内部リンク:メンズ美容の仕事に転職した場合の仕事内容や収入をチェック!求人の探し方も
美容内科医師の施術の流れとしては、まずカウンセリングを行って。患者さんの現在抱えている肌の悩みや症状をヒアリング。施術方法や発生しうるトラブル・リスクなどを説明したのち最適な施術を提案します。美容注射や美容点滴は外科的な施術ではないため、クリニックによってはその日の内に施術を行うケースが多いです。1回の施術時間も5~30分、長くても1時間程度ですので仕事帰りでも通院しやすいといえるでしょう。
ここまでは美容内科について患者さん目線で紹介してきましたが、医師として働く場合にはどのような特徴があるのでしょうか。
まず、美容内科医の主な業務内容としては、患者さんのカウンセリングや診断、美容注射・美容点滴や薬の処方などが挙げられます。
そして、美容内科を含める美容クリニックで働く最大の特徴は自由診療であることです。
クリニック側が料金や施術内容などを自由に決められる自由診療では、医師の給与も高額になる傾向があります。
このため美容内科医の平均年収は常勤の場合、約1,000万円~1,600万と高め。
さらに基本的に勤務時間は10:00~19:00または11:00~20:00で、完全予約制を採用しているところが多い、夜勤や当直もないなどの理由からワークライフバランスを確保しやすいのも魅力です。
美容内科は、美容クリニックのなかでも美容点滴・注射やサプリメントなど、体の内側から美にアプローチする診療科です
さらに最近では女性だけでなく、AGAやEDなど男性特有の悩みに対応したメンズクリニックも増えてきています。
また、近年需要が高まっている美容医療は、高収入かつワークライフバランスが確保しやすいという点から医師の間でも人気の仕事です。
そのなかでも美容内科の求人は、外科的な施術が苦手な医師の先生でも転科しやすいことから、とくに人気を集めています。
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