大学医局に勤めている医師の中には「医局を辞めたい」と考えている方もいます。
一方で、「どうすれば円満に辞められるか分からない」という理由でなかなか退局に踏み出せない方も少なくありません。
そこで、この記事では大学医局を円満に辞める5つのポイントを解説します。医局を辞めるメリットやデメリット、最適なタイミング、辞める時の流れについてもまとめているので、現在「退局したい」と悩んでいる医師の方はぜひ参考にしてください。
大学医局を辞める時、退局の仕方を間違えると今後のキャリアや人間関係に悪影響が及ぶ可能性があります。円満に退局するために、まずは以下の5点を押さえておきましょう。
仲の良い同僚がいると、退局する旨をまず同僚へ、何気なく話してしまう方は多いと思います。しかし、円満に退局したいならばこれはNG。
退局する際は、医局長→教授の順番にその意思を伝えることが大切です。最初に同僚へ話してしまった結果、噂としてそのことが広まり、医局長や教授に耳に入ってしまうとトラブルの原因になります。
退局の意思を伝える順番は、医局長→教授の順番が一般的であり、角が立たないことを覚えておきましょう。ただし、身近な上司がいる場合はまず上司に伝えるケースもあります。
待遇や勤務環境の不満など、ネガティブな理由から退局を考えている方もいると思います。しかし、ネガティブな退局理由をそのまま伝えてしまうことは、トラブルの原因になるため避けるのがベストです。
円満に退局したい場合は、家庭事情によるやむを得ない理由がある、スキルアップを目指して転科を希望するなど、ポジティブな理由を伝えましょう。
退局を伝える時は、「辞めようと思っている」という曖昧な表現ではなく、「辞める」とはっきり断言し、迷いを見せないことが大切です。迷いがあると思われた場合、待遇の改善とともに大学医局側から引き止められる可能性があります。
退局を決意しているのであれば、曖昧に伝えるのではなくその意思を明確に伝えましょう。
退局を伝えてから実際に退局するまでの期間が短いと、代わりの人員を確保したり、引き継ぎをしたりする時間が足りず、引き止められる可能性があります。それでも無理に退局したならば、今度は人間関係にヒビが入るリスクも考えられるでしょう。
スムーズに、かつ円満に退局するためには、余裕を持って退局を伝えることが大切です。退局を申し出るタイミングについては後ほど別途解説します。
転職先は、退局を申し出る前に決めておきましょう。転職先探しは待遇や勤務条件にこだわるほど時間がかかるので、転職を成功させたい方にとって重要なポイントです。
また、転職先が決まっていないと、退局する日が近くなっても転職先が見つからず、不安を感じてしまうケースもあります。
退局の意思を固めたら、すぐに転職先探しに動き出すことをおすすめします。
大学医局を辞めることには、メリットもあればデメリットもあります。一時的な「辞めたい」という気持ちだけで退局を決めてしまうと、辞めてから後悔してしまう可能性が。
本当に退局するべきかどうかを正しく判断するために、大学医局を辞めるメリットとデメリットを把握しておきましょう。
・待遇や勤務条件、環境が改善される
・医局以外の交友関係を作れる
・人間関係のストレスから解放される
・転勤から解放される
・負荷の大きい業務から解放される
・キャリアやライフプランに合った勤務先で働ける
・自分のペースに合った働き方ができる
・専門医や学位の取得が難しくなる
・海外留学や研究の機会が減る
・最新の医療知識に関する情報収集が難しくなる
・先端医療を学べる環境が減る
・大学医局を通したつながりを作りづらくなる
大学医局を辞める時は、タイミングにも配慮しましょう。人手が不足している時期や忙しい時期に辞めてしまうと、残された上司や同僚からの心象が悪くなる恐れがあります。
一般的に、退局の最適なタイミングは年度末の3月と言われています。この時期は1ヶ月後の4月に人員が増えるので、比較的退局による影響が及びにくいです。
また、大学医局を辞めると専門医や学位の取得が難しくなることから、これらを取得したタイミングが辞めるべきタイミングと考える人もいます。
他にも患者さんや同僚、上司への影響を考えて、自分にとっての最適なタイミングで退局しましょう。
医師の転職に最適なタイミングについては、下記のコラムも参考にしてください。
「すぐにでも辞めたい」と思う方もいるかもしれませんが、一般的に、退局は辞める1年前に申し出るべきと言われています。1年前が難しい場合、遅くとも半年前には申し出なければ、医局に迷惑をかけてしまう可能性が高いです。
大学医局を辞めるのは1年後になることも視野に入れて退局のタイミングを決めましょう。
最後に、大学医局を辞める時の流れについて解説します。
流れを知っておくことで、スムーズに退局の準備を進められるはずです。ぜひご一読ください。
まずは何より、退局の意思を固めるところから始めます。
前述の通り、円満に大学医局を辞めるポイントの1つは「退局に迷いを見せない」ことです。退局を迷った状態では、辞めたいという意思を伝えたところで引き止められ、辞められずにずるずると勤務し続けてしまうケースがあります。
現在、退局するべきか迷っている方は、改めて「医局を辞めるメリットとデメリット」をお読みいただき、自分にとって最適と思われる選択肢を考えましょう。
退局の意思が固まったら、退局したいタイミングを視野に入れて転職先を探し始めましょう。メディカルキャリアナビならば、非常勤を含む豊富な求人情報から、あなたの希望にマッチする転職先が見つかります。
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まずはキャリア相談から、お気軽にお申し込みください。
転職先が決まったら医局長へ退局の意思を伝えます。
通常であれば医局長に退局を申し出た後は、医局秘書に連絡して教授に時間を作ってもらい、教授にも同様に退局の意思を伝える流れになります。
間違っても同僚に先に伝えることのないようにしましょう。
引き継ぎなどがすべて終わり、時期がきたらいよいよ退局です。退局後は一般的に、転職活動時に確定したタイミングで新しい勤務先へ入籍します。
この記事では大学医局を円満に辞める5つのポイントや、医局を辞めるメリット・デメリット、最適なタイミング、辞める時の流れについてまとめました。
待遇や勤務条件、環境が改善されたり、キャリアやライフプランに合った勤務先で働けるようになったり、退局にはいくつものメリットがあります。しかし、伝え方やタイミングなどを間違えるとキャリアや人間関係に影響が及ぶためご注意ください。
この記事を参考に、できる限り円満に退局できるよう努めましょう。
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