副業は当たり前という時代になりつつある今、高収入というイメージがある医師の中でも本業以外に収入を得ている人が増え始めています。
そこで今回は、医師の副業についてその可否やおすすめの副業、注意点などを解説します。
収入アップやキャリアアップのために副業を検討している医師の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
毎日患者さまの命と向き合う医師という職業はどうしても激務になりがち。
日々の業務に追われ、なかなか休みが取れないという方も多いでしょう。
そんな忙しい医師の方には、医師免許×在宅でできる副業がおすすめです。
厚生労働省が公表しているオンライン診療の適切な実施に関する指針が2022年1月に改訂され、初診からのオンライン診療が制度化。
それにともない近頃ではオンライン診療におけるアルバイト求人が増え、医師に人気の副業となっています。
オンライン診療とは、医療機関に行かなくてもスマホ・パソコンなどの情報通信機器を利用して、自宅などで診察及び診断、処方などが受けられる診療方法です。
LINEやzoomなどの通話ツールを利用することで、医師と患者さんが離れた場所でリアルタイムで診療を行います。
オンライン診療のアルバイトは、クリニックで業務を行う場合と、自宅で業務を行う場合がありますが、やはり在宅勤務可の求人の方が人気は高め。
給与相場はおよそ10,000円程度で、求人によっては診療1件あたり何円というようにインセンティブ制を採用しているところもあります。
オンライン診療の基本的なやり方や向いている症状、実施の際の注意点などをまとめた記事がありますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
オンライン診療のやり方を医師向けに解説。厚労省や医師会へのリンク付き
近年、Webサイトのコラムなどでは「誰が書いているか」という書き手の信頼性や経験が重視されるようになりました。
特に医療・健康という分野は人の命に関わることからその傾向が強く、こういった理由から最近では医師による医療系記事の執筆・監修のニーズが高まっています。
料金は記事の文字数や難易度によっても異なりますが、1記事あたり30,000円〜50,000円程度が相場です。
一から記事を書くのは少し難しいかもしれませんが、監修者として記事をチェックする業務なら比較的短時間で済むため、忙しい方でも収入を得やすい副業だといえるでしょう。
在宅勤務のようにリモートワークというわけにはいかなくとも、医師免許を活かした仕事は高収入が期待できます。
そこで次は、医師免許や医療知識を活かして収入が得られる副業を紹介していきます。
定期非常勤とは、「毎週木曜日の午前診」や「隔週での月曜当直」など、週1日〜2日の決まった日に勤務する働き方のことです。
定期アルバイトなど、定期という言葉がつく求人は基本的に全て定期非常勤のことを指し、他にも単に非常勤、固定勤務などと呼ばれることもあります。
基本的には通常の診察業務を担当するため、医師免許や自身の医療知識を活かして働くことが可能です。
また、さまざまな病院で症例や診察などを経験することは自身のスキルアップにもつながります。
定期非常勤で働く場合の時給は、地域や診療科目などによっても異なりますが1万円前後が相場です。
スポットとは、「◯月△日の外来」「△月◯日の健診」など特定の日付に勤務する働き方のことです。
数時間〜1日単位の勤務で、求人では単発アルバイトや単発、代診などと表現されることもあります。
業務内容や報酬は定期非常勤と同様で、当直や代診などを担当して時給1万円前後という内容になっています。
安定して収入を得たいなら定期非常勤、休日や空き時間をうまく活用したいならスポットなど自分に合った働き方を選択すると良いでしょう。
特定の分野についてある程度の経験や実績があれば、医療系セミナーの講師をするのもおすすめです。
つながりのある企業や製薬会社から依頼に応じて講師を務めるのが一般的ですが、自身でセミナーを企画するという方法もあります。
案件によって異なりますが、医師への謝礼は一度の講演で10〜20万円が相場です。
講演の時間が2時間だとすると、時給換算して5万〜10万円といったところでしょう。
ただし、論文や書籍を発表していて知名度がある、今注目されている分野の研究を行っているなどの場合は謝礼も高額となる可能性が高くなっています。
忙しくてなかなかまとまった時間が取れないという方は、医師免許と関係なく在宅で取り組める副業もおすすめです。
パソコンやスマホ一つでできる副業であれば、在宅や移動中のスキマ時間を利用して収入を得ることができます。
Youtubeや医療ブログの開設など広告収入を扱う副業なら、本業が忙しくてもスキマ時間をぬって活動することが可能です。
初めはなかなか芽が出ず苦労するかもしれませんが、一度軌道に乗ってしまえば寝ている間にも収益が発生します。
とくに最近では、医療に関する知識をより多くの人に広めたいという理由からSNSで情報を発信したり、医療系Youtuberとして活動する現役医師の方が増えてきています。
法律上では副業に該当しませんが、収入源を増やすという意味では資産運用もおすすめの手段の一つです。
不動産や株式、金融商品などの投資を行うことは効率よく資産を増やせるだけでなく、節税対策にもつながります。
なかなか時間は取れないけどまとまった収入はある…という医師の方にぴったりの方法だといえるでしょう。
今の時代、副業で副収入を得ることは決して珍しいことではありません。
しかし、医師の方が副業を始めようとする場合は以下の点に注意が必要です。
法律上、医師の副業は禁止されていませんが、勤務先によっては就業規則に副業を禁止する規定がある場合もあります。
許可なく他の業務に従事した場合、職務規定違反となって始末書の提出や減給、懲戒免職などの処分が下る可能性があるため、副業を検討している場合は勤務先に許可を取ってから始めるようにしましょう。
初期研修医と公立病院に勤務している医師は、法律によって副業を禁止されているため注意が必要です。
初期研修医は、医師法で「臨床研修だけに集中して知識や技術の向上に努めなければならない」という努力義務が課せられているため、副業・アルバイトが禁止されています。
また、公立病院勤務など公務員として働く医師も、公務員法によって「信用失墜行為の禁止」「守秘義務」「職務専念の義務」といった3つの観点から副業・アルバイトが禁止となっています。
医師に限ったことではありませんが、副業収入が一定額を超えた場合は確定申告が必要になります。
副業をしている方で確定申告が必要となるのは、主に以下のようなケースです。
副業所得が20万円を超えているにもかかわらず確定申告をしなかった場合、無申告加算税や延滞税などのペナルティが発生するおそれがあります。
法律では原則として、医師の副業は禁止されていません。
このため多忙な医師でも、医師免許が活かせる仕事や在宅ワークを副業とすれば効率よく収入を増やすことが可能です。
また、今の仕事でなかなか年収が上がらないのであれば、転職するというのも一つの手段です。
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