全国2位の小ささでありながら東京都に次ぐ人口を誇る西日本の中心地、大阪府。都市機能が集約されているのはもちろん、高度な医療機関も数多く存在しているのが特徴です。 今回は大阪府で高収入を目指して転職を考えている医師に向けて、医師の転職市場や年収の決定ポイントなどについてまとめました。また、高給与の求人情報も掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
大阪府は、東京都に続き全国で2番目に人口が多い都市です。大阪府内には医学部のある大学が5つ存在し、これは人口と同様に東京都に次ぐ全国2位を誇ります。また、8つに分かれる医療圏の半分以上に大学病院が存在していたり、国立循環器病研究センターや大阪国際がんセンターなども設置されていたりと、高度な医療体制が整っています。
大阪府の二次医療圏は、8つに分かれています。
二次医療圏 | 市町村 |
豊能 | 豊中市・池田市・吹田市・箕面市・豊能市・能登町 |
三島 | 高槻市・茨木市・摂津市・島本町 |
北河内 | 守口市・枚方市・寝屋川市・大東市・門真市・四条畷市・交野市 |
中河内 | 八尾市・柏原市・東大阪市 |
南河内 | 富田林市・河内長野市・松原市・羽曳野市・藤井寺市・大阪狭山市・太子町・河南町・千早赤阪村 |
堺市 | 堺市全域 |
泉州 | 岸和田市・泉大津市・貝塚市・泉佐野市・和泉市・高石市・泉南市・阪南市・忠岡町・熊取町・田尻町・岬町 |
大阪市 | 大阪市全域 |
中でも大阪市は大阪府の人口の3割を占め、医療センターや総合病院などの医療施設が多くあります。
二次医療圏域ごとの病院数と診療所数は以下のとおりとなっています。
二次医療圏 | 病院数 | 診療所数 |
豊能 | 47 | 1,043 |
三島 | 36 | 620 |
北河内 | 60 | 891 |
中河内 | 35 | 667 |
南河内 | 39 | 473 |
堺市 | 43 | 743 |
泉州 | 72 | 687 |
大阪市 | 174 | 3494 |
出典:厚生労働省「令和4年医療施設調査」
大阪市が圧倒的な病院・診療所数であるのに対し、南河内ではどちらも少なくなっています。比例して医師数も全国平均を下回っており、地域によって格差が生じていることがわかります。
厚生労働省による「令和5年賃金構造基本統計調査」の発表では、大阪府の医師の平均年収は次のような結果となっています。
性別 | 平均年収 | 平均年齢 | 勤続年数 |
男 | 1,521.6万円 | 44.8歳 | 7.4年 |
女 | 1,148.4万円 | 36.2歳 | 3.8年 |
男女計 | 1,335.0万円 | 42.8歳 | 6.6年 |
※「きまって支給する現金給与額」×12カ月+「年間賞与その他特別給与額」にて算出)
全国平均との比較すると、以下の通りです。
性別 | 平均年収(大阪府) | 平均年収(全国) |
男 | 1,533.5万円 | 1,521.6万円 |
女 | 1,023.5万円 | 1,148.4万円 |
男女計 | 1,335.0万円 | 1,343.6万円 |
※「きまって支給する現金給与額」×12カ月+「年間賞与その他特別給与額」にて算出)
上記の結果から、日本の医師全体の平均年収と大阪の医師の平均年収は大きく変わらないことがわかります。
ただ一方で、女性の平均年収が100万円以上下回る結果となっています。その理由として、勤続年数と平均年齢の違いが挙げられます。大阪府の女性医師の平均年齢が36.2歳であるのに対し、全国では40.7歳という結果になっています。勤続年数も大阪府では3.8年ですが、全国では5.8年です。
医師の年収は勤続年数や年齢、経験年数によって大きく左右されます。相場が低いのではなく、大阪の女性医師は比較的若く、勤続年数も短いため、平均年収が低く出ているということが考えられます。
上記のデータを見ると、診療科別の平均年収は脳神経外科が最も高いことがわかります。全国平均に比べて大きく下回っているのが精神科・泌尿器科・形成外科の3つです。年収の高い科への転職を望むのであれば、これらの科は候補から外すのがベターと言えるでしょう。
新型コロナウイルスが流行した2020年には、医療従事者の業務圧迫や負担から、需要と供給のバランスが一時的に崩れてしまいましたが、現在では医療機関側の体制が整ったことやコロナウイルスの流行も落ち着いたことで、医師採用の動きが活発化しています。
大阪府の医師求人では、一般内科・消化器内科・呼吸器内科などの内科系の求人が圧倒的に多い傾向にあります。また、大阪に限らず全国的に医師不足のため、常に求人があるのは救急・小児科・産科です。
また、近年ではAGAや美容医療などの自由診療の求人も増加しています。
全ての医師に共通することですが、医師として求められるスキルは確かな医療知識や冷静な判断能力はもちろん、患者や看護師との「コミュニケーション能力」や「協調性」などが強く求められる傾向にあります。
転職を機に年収アップを図る人は少なくありません。ここでは転職の際に年収を決める判断基準として見られるポイントについて見ていきましょう。
医師業界では、経験年数や年齢で年収や役職が決まりやすい傾向にあります。経験年数は変えられるものではないため、経験年数以上にアピールできるポイントを探しておくことが重要になるでしょう。
現在の働き先の年収を基準に、転職先での業務内容や役職と照らし合わせながら年収を提示されるケースがあります。
この場合、現職の業務内容に「業務範囲を広げる」「役職に就く」などといった要素をプラスすることで年収アップの交渉をしてみると良いでしょう。
転職エージェントを介した転職活動では、保有している資格やこれまでの経験によって、ある程度の年収が提示されており、内定後に正式な年収が提示されるケースが多く見られます。
医師としての業務の中で時間を確保するのは簡単なことではありませんが、資格を取得する機会があればできるだけ積極的に取り組んでおくのがおすすめです。
自分の求める条件を明確に転職先に伝えるのが難しい場合は、医師転職コンサルタントに相談した上で、年収や条件を交渉してもらうのも一つの手です。年収の他、当直の有無や勤務時間の調整、福利厚生についてなどの細かい部分も担当コンサルタントを通じて交渉可能です。
大阪で今よりも高給与の職場へ転職をお考えの方は、医師求人に特化した転職エージェントを活用するのがおすすめです。
メディカルキャリアナビでは経験豊富な転職コンサルタントが、一人ひとりに寄り添って転職活動をサポートします。
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給与を含む待遇や福利厚生などについて、できる限りの交渉を重ねながら、ご相談者さまの求める条件にフィットする転職先探しをさせていただきます。
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大阪府で高給与を目指して転職するのであれば、医師が昇給する条件の基本として、資格の取得や役職に就くことを視野に入れておきましょう。
また、高給与を狙える診療科への転科も選択肢の一つです。自由診療の美容外科・美容皮膚科は医師の中でも高給与を狙いやすいため、大手クリニックなどで経験を積み、新規開院を目指してみるのも良いかもしれません。
将来のキャリアプランも含めた転職のご相談は、ぜひメディカルキャリアナビにお任せください。
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