「新天地で活躍したい」
「より良い条件で転職したい」
「ワークライフバランスを考えて転職したい」
「体力的に厳しくなってきたので、少し体力的に所に行きたい」
「今までのスキルを活かし、さらに深く勉強をしていきたい」
このような理由で転職を考える医師も多いのではないでしょうか。ここではそんな医師のために、「転職において有利になる条件」について解説していきます。
医師は売り手市場であり、非常にニーズの高いものです。
たとえば、令和2年の6月に出された厚生労働省のデータでは、医師・薬剤師の有効求人倍率は実に2.65倍となっています。平成19年のときには有効求人倍率が6.11倍だったことを考えればかなり下がったといえますが、それでも、依然として高い水準にあるといえるでしょう。
職業別の有効求人倍率をまとめたこのデータでは、有効求人倍率が1.0を切る業種も珍しくないからです(ちなみにもっとも高い有効求人倍率を誇るのは「保安の仕事」であり、次いで「建築・土木・測量技術者」、そして医師とも連携することになる「介護サービスの職業」が3位に入っています)。
1人の医師に対して2~3件程度の求人がくるわけですから、医師は転職先に困る可能性はほぼありません。今勤めている病院を辞めても、「転職先がなくて困る」という事態に陥ることはないでしょう。
ただ、「より良い転職先を見つけたい」「より有利な条件で転職したい」「大幅な年収アップを期待して転職をする」というのであれば、話は別です。
出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(平成19年2月分)について」内「職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート))」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/ippan/2007/02/sankou8.html
厚生労働省「一般職業紹介状況(令和252月分)について」内「職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート))」
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/G35-202005.pdf
医師の転職を有利にするための条件として、「学会認定専門医の資格を取る」というものがあります。
学会認定専門医とは、さまざまな学会がその技術や知識、指導力などを認めた医師に与えられる資格です。「どんな学会がこれを与えているのか」のすべてを網羅することは難しいのですが、たとえば代表例として、日本糖尿病学会や日本内科学会、日本脳神経血管内治療学会などが挙げられます。
学会認定専門医は、大別すると
の3つがあります。
「認定医」とは、それぞれの学会が設けた審査に合格した医師に与えられるものです。もっともこれは「審査に合格しさえすればよい」というものではありません。その専門分野において一定期間以上業務に携わった経験などが求められます。
「専門医」は、筆記試験及び口頭試験、そして実技試験のすべてをクリアした医師にのみ与えられる資格です。知識量や技術も求められますし、その分野における研究実績も求められます。このため、専門医は認定医よりも上の資格ととらえられています。
認定医や専門医を指導する立場にある医師、それが「指導医」です。認定医および専門医を指導していく立場ですから、当然のことながら、指導医にはこれらを超える技術と知識量が求められます。そのため、専門医を取得してからさらに研究や実務経験を積まなければ、指導医になることはできません。
また指導医の場合、文字通り「指導」をすることになりますから、単純に「自己の技術」「自己の実績」「自己の知識」だけを持っていればよいというわけではありません。後進を育成するだけの指導力が必須であるため、この部分もみられます。
なお少々古いデータではありますが、指導医で一番多い年齢層は2008年の段階ではもっとも多いのが「51歳~55歳」でした。続いて「61歳~65歳」、3位は「46~50歳」でした。わずかながら、40代前半で指導医を務めている人もいます。
この「学会認定専門医」は、医師の資格のなかでも非常に重要視されるものです。
実際、医師のなかには「キャリアアップのための階段」として学会認定専門医をとらえている人も多くみられます。学会認定専門医があれば「専門家」「スペシャリスト」「高い技能を持った医師」ということで、転職が非常にしやすくなるでしょう。
ただ、「学会認定専門医を持っていなければ転職活動は失敗する」というものでもありません。学会認定専門医の資格でなくても、「リハビリに強い」「気管支系の病気に強い」などのような強み(特に客観的な視点でみたときの実績)」があれば、転職は格段に有利になります。なおこのような強みがある場合は、この点を履歴書に書く際や面接を行う際に積極的に打ち出していくとよいでしょう。
特に面接を行う際は、実績などを具体的に提示できたり、指導経験があることなどをうまくアピールできたりすることで、転職先の人事担当者にさらに評価されやすくなりますので、転職についてのお悩みは、お気軽にキャリアコンサルタントまでご相談ください。
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